県立高校入試の一般選抜試験が目前に迫ってきました。体調管理にはくれぐれも注意して、最後まで全力で頑張りましょう。
さて、見事に志望校合格を勝ち取った高校入学後も勉強が続くことに変わりはありません。高校の学習は中学までのそれとは内容、スピードともに大きく異なりますし、大学受験を考えた場合は、高校入試のような「短期集中型」では間に合いません。そこで、特に進学校を主として高校の学習内容についてまとめてみました。(高校からの進学をテーマとしていますが、就職を希望する場合にも共通する内容です。)春休み以降の学習の参考にしてください。
普通高校での教科は中学校までのものと大きく変わりはありません。主要5教科プラス体育や音楽などの技術系科目です。ただし科目数は一気に増えます。(下記参照)
高校1年生での履修科目の例
| 国語 | 地理歴史 | 公民 | 数学 | 理科 | 外国語 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現代文 | 日本史A | 現代社会 | 数学Ⅰ | 理科総合A | 英語Ⅰ |
| 古典 | 世界史A | 数学A | 化学Ⅰ | OC |
科目の名称は高校により異なる場合があります。
科目数の増加とともに、皆さんを悩ますのは授業スピードの速さです。じっくり時間をかければ理解できるものが、そのスピードによって定着しないまま先に進んでしまいます。それを防ぐためには、何と言っても勉強時間の確保が必要です。復習はもちろんですが、数学、英語、化学、古典などは予習も重要です。
上記のことを考えると「高校生としての勉強の仕方」を夏までには固めてしまいたいものです。決して中学校の授業感覚では対処できません。
皆さんご存知のように高校には「赤点」というものがあります。これは定期考査で、ある一定以上の点数を取らないと成績表に赤字で点数が表記されることからこう呼ばれています。この赤点があると進級する際に「仮進級」となり追試等を受けなければいけません。さらにこの赤点が複数あると最悪の場合は留年ということもあります。中学校までのように「春になればみんな一緒に2年生」というわけにはいかないのです。
定期考査の点数は赤点だけの問題ではありません。「評定」という重要な要素も含まれます。
例:A高校の評定基準
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|
| 0~39 | 40~49 | 50~59 | 60~74 | 75~100 |
科目の名称は高校により異なる場合があります。
各高校によってその基準は異なりますが、上記のように定期考査の点数に※平常点が加算された得点により評定がつけられます。進級の問題だけではなく、この評定が大学進学はもちろん、就職や専門学校への進学にも大きく影響する重要なポイントとなるのです。
※平常点・・・授業態度や提出物、小テスト結果を評価したもの。評価が低ければテストの点数から引かれることも。
2年生になる際に、ほとんどの高校で「文系」か「理系」に進路が分かれます。自分の適性や将来進みたい方向などにより決めることになります。1年生の秋の段階で進路希望調査をし、12月、1月頃にはほぼ決定しますので、早い段階で将来を見据えた選択をしなければいけません。
2年生になり「文系」か「理系」に分かれるとコースにより履修科目が異なります。ここを慎重に選択しないと、大学を受験する際に「受けたいと思う大学の受験科目を履修していなかった!」ということにもなりかねないので要注意です。
進学校を目指す生徒の目的は「大学受験」だと思います。この大学受験もさまざまな受験制度がありますので情報の収集が必須です。
大きくは「国公立大学」と「私立大学」に分かれます。基本的に国公立大受験には「センター試験」の受験が必須です。毎年1月の中旬に全国一斉に行われる最大規模のテストです。センター試験では5教科7科目950点満点(英語のリスニング含む)というのが普通ですので、全体的にバランスの良い学力が必要になります。このセンター試験の結果を踏まえて、各大学の2次試験を受験し合否が決まります。長引く不況の影響からか、ここ最近は国公立大志向が高まっており、県内の進学校も「国公立大合格○○名」を競っている状況です。
最近では私立大もこのセンター試験を利用する大学がほとんどです。ただし必要な科目数はぐっと減って3教科受験が一般的です。(文系であれば国語・英語・社会など)
センター試験を利用しない大学独自の一般試験もあり、難関大学などでは個性的かつ難易度の高い問題が出題されます。つまり、大きく考えると「国公立大」を目指すためには苦手教科を作らない勉強が必要であり、得意教科を活かす受験が「私立大」受験ともいえます。
上記で書いた受験制度以外にも大学に入学する方法は多種多様です。そのひとつに「推薦入試」がありますが、「推薦入試」にもいくつかの種類があります。「AO入試」「公募制推薦入試」「指定校推薦入試」「センター試験利用推薦入試」などです。
この推薦入試で重要になるのが前述した「評定」です。条件に「評定値3.8以上」「評定値4.0以上、英語4.3以上」などがあって、これをクリアしていないと出願できません。高校によっては有名私立大学から「指定校推薦枠」をもらっているところも多く、一般受験では到底厳しい大学に、推薦入試で合格を勝ち取ることも可能なのです。ただしそのためには1年生からの定期考査対策で十分な評定を確保する必要があります。しかし、基本的に高校側は国公立大学への進学(進路指導)を優先する傾向が強く見受けられますので、1年生の時から積極的に指定校推薦の説明をすることはほとんどありません。よって、このシステムを詳しく、もしくは全く知らないまま進級をする場合があり、「それなら1年生からテスト勉強をきちんとすれば良かった」と後悔する生徒さんもいます。
※就職の場合も同様で、評定の良い生徒が校内で優先されます。(工業高校・商業高校など)
これも、早めの情報収集(先輩方の進学先・就職先が載っている進路指導の手引きなどを参考)が重要です。高校での進路指導は、早めの準備と作戦が鍵となり、的確なアドバイスも必要です。
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