3月4日に前期選抜、3月16日に後期選抜が実施され今年度の県立高校受験が終了しました。平成22年度入試は従前の前期・後期選抜制度にいくつかの変更点が加えられ実施されました。特に、大きな混乱はありませんでしたが、受験生の中には不安を抱えたまま受験に臨んだ生徒さんも少なくなかったでしょう。
理科の難化が顕著に見られ、受験生は苦戦したようです。理科難化の理由は、新学習指導要領への移行分野である、遺伝の規則性の出題が多く、受験生たちにとっては目新しい問題に感じたため、上手く得点できなかったと考えられます。社会は記述式の出題が多く、資料を読み取る力と思考力、表現力を求められました。数学と英語は昨年度と比較しても昨年並み、やや易化したと言えるでしょう。
特色化選抜枠の導入によって、合格者の得点幅が広くなったためにボーダーラインが分かりにくくなりました。しかし、あくまでも一般選抜枠での合格が理想であるため、志望校の目標点よりも余裕を持って受験に臨めるように、早めの準備を心がけて欲しいものです。
国語・英語・数学(各40分)の3科目で学力検査が実施されました。出題傾向は、放送による検査がなくなった以外は、前期試験とほぼ同じ傾向で、難易度は前期と比べると易しく、得点しやすい出題でした。
実際の学力検査内容は前期並みではありましたが、後期選抜の学力検査導入初年度で出題傾向が読めないという不安もあり、地域によっては少し消極的・安全志向の出願傾向も見られました。
| 高校名 | 後期倍率 | 高校名 | 後期倍率 | 高校名 | 後期倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 青森 | 1.93 | 弘前 | 2.57 | 八戸 | 0.86 |
| 青森東 | 1.36 | 弘前中央 | 3.25 | 八戸北 | 1.54 |
| 青森南 | 1.10 | 弘前南 | 4.58 | 八戸東 | 2.06 |
| 青森中央 | 3.75 | 弘前実業(家) | 4.25 | 八戸西 | 3.20 |
| 青森西 | 1.96 | 弘前工業(情) | 0.75 | 八戸南 | 4.05 |
| 青森戸山(普) | 1.60 | 岩木 | 3.45 | 八戸水産(水工) | 4.00 |
| 青森北(普) | 1.25 | 尾上総合 | 0.75 | 八戸工業(材) | 8.00 |
| 青森工業(建) | 3.86 | 黒石(普) | 2.00 | 八戸商業(情) | 1.00 |
| 青森商業 | 4.21 | 五所川原 | 1.45 | 三本木 | 1.00 |
| 浪岡(普) | 1.07 | 木造 | 1.96 | 田名部(普) | 0.38 |
| 平内 | 0.75 | 五所川原農業(生物) | 3.00 | むつ工業(設) | 1.50 |
青森県全体で見ると、前期選抜では約4人に1人が不合格となる大変厳しい状況です。つまり、自分のクラス内で10名くらいの不合格者が出るということになります。そして、後期選抜では高倍率の中での勝負となりました。
特色化選抜枠の導入・後期学力検査の実施によって多少の混乱は予想されていましたが、大きな混乱は無かったようです。しかし、今回の入試制度変更によって、学力重視傾向が強まっていくことが予想されます。
前述の厳しい状況の中で、理想の合格の仕方である前期選抜での合格を狙うためには、早めの目標設定と受験を見据えた効率的な勉強を継続していくことが重要です。
現段階でできる受験対策の1つとして、調査書得点(評定値)対策が挙げられます。現行の県立高校入試制度では、入試本番の学力検査の点数と調査書得点(評定値)の両方が重要となります。調査書得点(評定値)は通信簿の教科の評点がベースとなります。よって、しっかりとした調査書得点を確保できていないと、希望通りの第一志望校を受験することが難しくなる可能性も出てきます。調査書得点(評定値)は3年生の10月くらいまでの成績で点数が確定します。これから、志望校を決定していく段階で希望通りの高校を受験するためにも、『1点でも多くの評定点を確保する』と意識を持ちながら、中学校生活を送ってください。
基本的に3年間の教科の評定と特別活動・部活動においての評価を点数化したものです。
特に大きな軸となるのが、3年間の教科の評定です。
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1教科5点満点が9教科で45点満点。それが3年分で総計は135点満点。 |
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上表のように、教科の評定はそれぞれの学年での各教科のおよその平均点を決めて記載されます。教科の評定は3年間で総計が135点満点となります。
| 高校名 | 調査書得点 | 高校名 | 調査書得点 | 高校名 | 調査書得点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 青森 | 125 | 青森東 | 120 | 弘前実(情) | 105 |
| 八戸 | 125 | 弘前中央 | 120 | 三沢 | 100 |
| 弘前 | 125 | 八戸東 | 117 | 青森北 | 95 |
| 五所川原 | 120 | 弘前南 | 115 | 田名部 | 95 |
| 三本木 | 120 | 青森南 | 110 | 弘前工(土) | 95 |
| 八戸北 | 120 | 八戸工(情) | 110 | 尾上総合 | 85 |
例えば、弘前中央高校では調査書得点(教科の評定)の目標が120点です。つまり、各学年での1教科あたりの平均は4.4となります。このようにある程度の目標を把握して、今後の中学校生活を送っていくことが大切です。そして、新中3生の皆さんは受験を意識した教科の勉強が必要になります。まず、自分の弱点や苦手教科を正確に把握して、早い段階で克服していくことが大切です。『部活が終わってから…』ではライバルに遅れを取ってしまいます。
当学院では、無料の教育相談を実施しています。お子さんの現在の状況や志望校に合わせたアドバイスやご提案をさせていただいております。特に、中学1・2年生のうちに是非一度、教育相談のご利用をお勧めします。高校受験は早めの準備が大切です。教育相談は、入試制度・各高校の状況・勉強に対する意識・勉強方法・学習習慣など様々なご質問・ご不安を解決するべく実施しています。