高校生のための学習法アドバイス① ~英語編~

 高校新1年生~新2年生を対象に「英語」と「数学」の学習法についてご紹介いたします。今回は「英語」です。

●最初に英語全体についてです

 英語は理系・文系を問わず最重要科目です。ほとんど全ての大学入試で課され、配点も高くなります。したがって、5教科(英+数+国+理+社)の学習総量を「10」とすれば、英語のみで「5」になっても良いと思います。それほど単語や文法の補強には多くの時間がかかります。

福原和幸先生
KATEKYO学院 新潟本部校
福原和幸先生

●英語の授業の概略は【図1】の通りです。

下表
【図1】

●通常の授業対策についてです。

 ROCの定期試験の成績を見ると、ROCとなっている生徒さんが多いようです。これはRはテキストの英文和訳を覚えていれば、比較的すぐに得点につながるのに対し、OCは文法ルールを1つ1つこまめに押さえ、かつ単語もスペリングを正確に覚えていなければ答えられない問題が多いためと思われます。長文読解や英作文を運動で言うランニング(走ること)とすれば、文法力・単語力は筋肉トレーニングに相当します。走る前に筋トレを十分に行わないと、走ってもすぐにバテてしまいます。
 【図2】を参照して下さい。

図2
【図2】
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 つまり、長文読解や英作文をする上で、文1つ1つの解析・構成には必ず単語力・文法力が必要なのです。そこで高1生~高2生(早ければ夏休み)は、Rの英文和訳より、むしろOCの文法を重視し、試験ではOCRとなるように学習します。特に英単語数は、高校から激増するので要注意です。大学受験で必要な英単語数は、高校受験での単語数の10~15倍です。

 Rでノートにテキストの英文和訳を書き写す作業はお勧め出来ません。日本語作文の学習をしているのではありません。この方法では、和訳をノートに書き写す作業に時間がかかり、単語、文法知識の補強まで手が回らなくなります。また、この方法では、限られた範囲の知識が問われる定期試験には効くかもしれませんが、広範囲の知識が問われる模試や入試では歯が立たなくなります。

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 Rでは教科書に直接わからない単語や熟語の箇所のみ書き込みをし、ドンドン汚します。そしてあらかじめ分かる箇所は頭の中で訳し、時間短縮を図ります。このように教科書では分からない箇所のみを拾い書きし、浮いた時間をプラスαで「速読英単語(入門編)」、「速読英単語(必修編)」、「速読英単語(上級編)」(いずれもZ会)、「ターゲット1400」、「ターゲット1900」(いずれも旺文社)等の単語集を用い、貪欲に覚えます。

●次に最近、英語の試験の中で占める割合がドンドン高くなっているリスニング学習法についてです。

図3
【図3】

 【図3】のように、英語の4大技能(リーディング(読む)、ライティング(書く)、リスニング(聞く)、スピーキング(話す))には相関関係があります。ライティングという基礎分野があってこそ、スピーキングという応用分野が成り立ち、リーディングという基礎分野があってこそ、リスニングという応用分野が成り立つのです。つまり【速く書けること】=【話せること】、【速く読めること】=【聞けること】となるのです。

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 したがって、リスニングの学習は、CDを聞くのではなく、放送文のスクリプト(放送原稿)を速読する方法を取りましょう。【幼児期の吸収力】は【大人の吸収力】を遥かに上回ると言われています。幼児期までなら聞くという作業のみで知識が増えますが、それ以降は読む作業を徹底しないと聞く力は伸びなくなります。放送文を聞いても内容を理解できない原因は、スクリプト自体が読めていないか、何とか読めるが、何度も読み返さないと内容がイメージ出来ないことにあります。
 反対に、放送文を聞いて内容を理解出来るということは、スクリプトを速めに、読み返すことなく一読しただけで内容がイメージ出来るということです。

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 CDを聞いても聞きっぱなしで何となくわかった気分にならないよう、読む作業を通じ根底から練習を積んでいきましょう。もちろん、読む作業を十分に積んだ上で、確認作業としてCDを聞くことはOKです。

 上記に加え英語の音声(発音)に慣れるためにも、発音記号を覚えることをお勧めします。発音記号とは、辞書を引いたとき(英単語/□/)のように単語の隣にある□部分の記号のことを言います。英語は発音とスペリング(綴り)の関係が、あまり規則的ではない言語なので、発音記号を覚えることで正しく音読出来、また正しく発音を聞くことが出来るのです。ただ発音記号といっても、英単語のように何百、何千と数が多くはなく、20~30種類ほどです。これらを全て覚えれば、初めて見る単語でも発音記号を見れば、どう発音されるかが分かり正しく発音出来るのです。逆にすでに知っている単語を発音記号で書き変えてみる作業もお勧めです。こうした作業により、リスニング問題以外にも今まで口に出しおよそのフィーリングで解いていた発音問題も、発音記号を用いれば目で見て確認出来るので、口に出すだけでは区別し難いものでも、確実に正解出来るのです。