大学入試の基礎知識

大学は大きく分けて国立、公立(県立や市立など)、私立に分けられる。

国立大学

独立行政法人の国立大学法人が設置する大学(旧来は文部科学省管轄の大学)。1次試験でセンター試験を、2次試験で各大学個別の試験を受験し、合否を判定する。2次試験は前期と後期に分割され、一般受験チャンスは最大2回。22年度入試を実施した大学は、82大学377学科。新潟県内では、新潟大学、長岡技術科学大学、上越教育大学の3校。

公立大学

地方公共団体(公立大学法人含む)が設置する大学。基本的には国立大学同様の試験形式だが、センター試験の科目数が少なかったり、2次試験の日程が独自であったりする(中期日程や完全独自日程)。22年度入試を実施した大学は78大学172学科。新潟県内では、新潟県立大学と新潟県立看護大学の2校。

私立大学

一般的には学校法人が運営する大学。各大学独自の試験形式・日程なので、国公立大学とは違い何校でも受験できる。また、一般入試で課される科目数も3科目などが多い。22年度入試を実施した大学は571校1,791学科。新潟県内では、敬和学園大学、長岡大学、長岡造形大学、新潟医療福祉大学、新潟経営大学、新潟工科大学、新潟国際情報大学、新潟産業大学、新潟青陵大学、新潟薬科大学、新潟リハビリテーション大学。

【アドバイス】

  • 大学・短大への進学希望者を、入学定員を比較すると、全員が入学できることになる。すなわち希望者≒定員。これが「大学全入時代へ突入した」と言われる所以。右の図1は、高3生の大学・短大への進学志願者数と大学・短大募集定員の関係。徐々に倍率が低下していることが分かる。
  • 全入時代突入により、「大学の二極化」が進行。長年、倍率も難易度も大きく変化していない「難関大学」「中堅大学」と、定員未達の「選ばれない大学」の二極化。
  • しっかりと対策をし、本当に行きたい進路を選ぼう。

大学入試は複雑・多様化している。主なものはAO入試、推薦入試、一般入試。

AO入試

アドミッション・オフィス入試の略。定型化されていない新しい入試で、「入社試験」に近い形式。推薦と似ているが、評定基準や高校推薦要件はないことが多い。書類選考と面接が主だが、他に論文・学力検査・体験授業・レポート・プレゼンなどもある。意欲、積極性、アドミッションポリシーへの理解が評価の対象。

推薦入試

評定基準をクリアした生徒が、推薦を受けて書類・面接・小論文で受験(一部学力検査あり)。現役に限るという制限が主。私立は特に盛んで、併願可能の推薦もある。国公立大では地域枠を設けるケースや、センター試験を課すという形態もある。

・指定校推薦…大学指定の高校からのみ出願。校内選考が山場。校内選考を通ればほぼ合格。私立大のみ。
・公募推薦…学業成績が基準の一般推薦と、スポーツ・文化活動・ボランティア等が基準の特別推薦に分かれる。

※国立大学は「推薦+AO」で定員の5割まで、公私立大学の推薦は定員の5割まで。

一般入試

学力試験が主。国立大学は「センター試験(共通の一次試験)+個別二次試験」で、私立大学は個別試験。私立大学はセンター試験利用入試や、全学部同一試験、地方会場入試など、バリエーションが様々。


 

AO入試

推薦入試

高校推薦

不要

必要が主

高校成績

不問

出願条件で
規定

卒業年

浪人可

現役が主

出願

8/1以降

11/1以降

試験日

長期型が主

1日が主


【図2】平成22年度大学入学形態

【アドバイス】

  • 多種多様の入試方法。「自分に合う方法はどれ?」、「合格可能性が高い方法はどれ?」などなど。早くから研究と対策・準備をしよう。

それぞれの試験に、それぞれの準備が必要。


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【アドバイス】

国公立大学は1次センター試験、2次が個別試験(前期・後期)。

センター試験

全国公立大学の共通の一次試験。6教科28科目が出題され、最大6教科9科目まで受験可能。各大学はあらかじめ受験科目を指定している※。センター試験の問題は「基礎的学習の達成度確認」が主目的で難問奇問を排除するように作成されている。科目によってバラツキはあるものの、平均点はおおよそ60%。センター試験の出願は10月、試験は23年度は1/15、16。試験終了後の自己採点を経て、国公立大学へ出願手続を行う。
 ※標準指定科目【文系】=外国語+国語+数学2科目+地理歴史+公民+理科1科目
 ※標準指定科目【理系】=外国語+国語+数学2科目+地理歴史公民+理科2科目

国立大学

センター後に二次試験出願。二次は各大学個別の試験で前期と後期の2回のチャンスがある。前期が本命、後期が第2志望という出願(募集人員は前期:後期=8:2)。同じ大学でも前後期で試験科目や形式が違うことが多い(前期が記述問題の学科中心で、後期が総合問題・論文・面接中心)。23年度予定は前期が2/25から試験、3/10までに合格発表、3/15までに入学手続、後期が3/12から試験、3/24までに合格発表、3/27までに入学手続という日程。

公立大学

流れは国立大学と同様に、センター(一次)試験+大学個別(二次)試験だが、二次試験の日程は前後期に縛れられることがない。中期試験を行う大学や、独自日程で行う大学※など様々である。
※新潟県立大学はA・B・C日程で実施。国立大学と日程は重複せず併願が可能である。

【アドバイス】

①センター試験の得点が低いと受験できない大学も。

②出願は1月末から前期1校と後期1校、同時に行う。

③前期合格で後期を受験するには、入学を辞退するしかない。前期で入学手続をしたら、後期の合格は不可。

 

私立大学は試験方法が多種多様。しっかりとした戦略が必要。

通常入試

各大学が独自で実施する通常入試(一般入試)が中心。基本は3教科※。試験日程も各大学で独自に設定するが、受験チャンスが1回しかないという大学は例外的で、複数の受験日を設定していることが多い。また、受験生を集めようと様々なバリエーションを用意している。1.日程や試験地を複数にするもの、2.入試科目数・内容を選べるもの、3.得点を調整できるもの(自己申告科目のみ2倍など)、である。
※【文系】=英語+国語(現古漢or現古or現のみ)+地歴または公民(または数学)、【理系】=英語+数学+理科

センター試験利用入試

通常入試とは別枠で行われ、センター試験結果のみで合格者を決めるケースが圧倒的に多い(他に調査書や通常入試を組み合わせるケースもあり)。また日程的には、センター受験前に受験手続を締切るケースが主流。「滑り止め・保険」での受験が多く入学率が低いため、合格者は定員の割には多く出される。しかし倍率は高いことが多い。


【アドバイス】