平成二十二年度福岡県公立高校入試徹底分析

国語

世永先生
平成22年度国語の特徴
分析担当者の所見

 今年度入試では、従来の国語の試験の傾向が通用せずに苦労した受験生も多かったと思います。しかし、上位層の得点率はあまり変化がなく、「入試用の対策」に特化した生徒にとって厳しいものとなった、と言えそうです。県立高校入試問題は、「しっかり授業を受けて、必要な知識を身につけているか」が問われますから、学校での授業を十分理解し、小手先の対策にとらわれないよう、日々の学習を進める必要があります。

来年には得意科目に!!今からやる国語対策

●正確に客観的に文章を読めるようにする
 国語の試験について良く言われる、「解釈は人それぞれだから正解が一つに絞れるわけがない」という言葉は、国語の出題意図を分かっていないために出てくる言葉です。国語の問題というのは、「文章中にある表記や事実を正確に取り上げ、文脈をつかめているか」という観点から出題されます。つまり、国語は「あなたがどう考えているか」を問うているのではなく、「筆者(作者)がどう考えているか」を読み取る問題だ、ということです。ですから、「私だったらこうする」とか「これは普通考えないだろう」といった「自分の考え」をはさんではいけません。主観と客観という考えを知り、客観的に考える練習をしていきましょう。また、普段から使う言葉を別の言葉に言い換えてみたり、問題文を自分の使う言葉に置き換えて説明してみたり、といった「日本語→日本語の翻訳訓練」が有効です。こまめに辞書を引き、言葉をあいまいに使わないようにするのもよいでしょう。

数学

数学の出題傾向
分析担当者の所見

 大幅な出題内容の変更はなく、例年通り解答時間の配分が上手くいったかどうかで結果が左右されたのではないか。追加問題については、実施校を志願する受験生ならば十分解答できる難易度だったと思われる。ただし、証明問題が含まれ、記述量が多いため、普段からの演習は必須である。

来年には得意科目に!!今からやる数学対策

●計算の精度向上
 数学は時間との勝負になることが多く、計算ミスによる時間のロスが大きな問題になる。よって、制限時間内に大量の計算を正確にこなす練習を行って
●文章を式にする練習
 完全記述問題が多く、問題文から式を作ることに時間を割くことが難しいので、問題文を読んで最初の式を立てるところまでを早めることが重要。時間を決めて、最初の1分でまず式を導く、といった制限時間付きの問題演習によって身についてくる。
●関連分野の相互理解
 中学数学には大きく分けて5つの分野がある(数と式、方程式、関数、図形、確率)が、普段の学習では、それぞれの分野につながりがあることを意識することは少ない。しかし、他の分野の知識を使うと理解がしやすくなる問題は多く、教科書で紹介されるとき方よりも簡単に解答できるものもある。こうした点に気付き、他分野だからと排除せずに、頭の中に公式や考え方を残しておくと、一見関係なさそうなときに役に立ってくる。そのためにも、以前の公式が使えないか、面積を求めるときにグラフの知識で解けないか、などと日頃からいろいろな解き方を試してみることが重要である。

英語

英語の出題傾向
分析担当者の所見

 今年度の英語は、比較的解き易く、過去問題などを繰り返し演習した生徒にとっては取り組みやすい問題でした。新傾向である対話文の要約も、一般的な問題集などで練習できるレベルのものであったため、普段どれくらい試験を意識しているかで結果が分かれました。

来年には得意科目に!!今からやる英語対策

●「聞く、話す、読む、書く」各分野を融合させる
 日本語でもそうですが、普段使わない表現はなかなか思い出せませんし、使いこなすのは困難です。また、機械的に暗記したものを英作文に使おうとすると使い方がおかしくなる場合もあります。普段の学習では「耳に入ったものを口に出して書き留める」という語学学習の原点ともいえる練習が最も有効です。学校の先生が英文を読んだあとについて読んだり、DVDの字幕機能を利用して洋画を見るのも効果があります。
●辞書を絶えず携帯する
 これも語学学習の原則ですが、分からない言葉やあいまいな意味しか知らない言葉はその場で調べ、使ってみることです。これは理屈ぬきでまずやってみてください。

 

 

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