茨城県Kate研(家庭教師研究会)レポート

 Kate研とは家庭教師の先生方が指導方法や体験談、受験情報交換を実施し、プロ教師としてのスキルアップを図るための研究・討論会です。今回は水戸事務局と日立事務局のKate研をレポート致します。

水戸事務局

1.勉強に対して苦手意識の強い生徒の問題集

有意義なkate研を終えて
―熱が入る意見交換―
野中:最近中学生を担当する先生から「勉強に対する苦手意識が強すぎるため、気持ちが部活や遊びに向いてしまい、計画した家庭学習も定着していません。自信を持たせるためにも問題集を解かせて、解けた喜びを感じてもらおうと思っていますが、どういったものが良いでしょうか?」といった相談を受けます。皆さんはどのように工夫していますか?
川上:生徒によっても異なりますが、基本的には学校で使っているワークで一問ずつ丁寧に問題を解かせ、解らなくなった時点で教科書を使った解説を入れるようにしています。また、市販の問題集も常に研究していて、生徒のレベルに合わせて薦められるように日々準備しています。
神田:塾教材も、レベルに合わせて細かく分類されているので、非常に使いやすいと思います。
川上:どうしても適した問題集が見つからない時は、自分で問題を作ることもあります。いずれにしても生徒の学力を正しく判断し、その生徒に合った問題集を選ぶことが我々プロ教師としての責任だと思います。

2.プロ教師の社会的意義

有意義なkate研を終えて
―有意義なkate研を終えて―
神田:皆さんはプロ家庭教師という職業の社会的意義をどう考えていますか?
山田:私の場合は「自分自身も楽しい人生を送りたいし、生徒にも送ってもらいたい」「人間的に常に成長し続けたいし、生徒にも成長してもらいたい(成績UPも含めて)」という考えと今の職業が完全に一致しているので『天職』としてやりがいを持って指導しています。それが生徒の人生に貢献しているものと信じています。
山本:私はとにかく、担当している生徒全員がかわいくて仕方がありません。その生徒の成長を見届けられることが何よりも嬉しいし、プロ教師で良かったと感じています。生徒の成長の一助になることは、プロ教師としての誇りであり、同時に責任も感じます。
山村:それぞれの生徒が立派な大人になるよう、勉強以外のことも教えてるようにしています。それがやがては良い社会人となり、我々が目指す地域社会に貢献することに繋がると思います。プロ家庭教師にしか出来ないことかもしれませんね。
野中:生徒の『夢』や『目標』を実現するためのサポートが出来る喜びと責任を感じながら、これからも努力していきましょう。

日立事務局

不登校生徒への指導

松本先生・小川先生
―松本先生・小川先生―

 最近、不登校の生徒への指導が多くなりました。
 そこでプロ家庭教師の先生方に集まって頂き、分析と対策について体験談を交えながら話し合いました。

1)不登校が発生する原因として
生活環境の中で様々な要因で心的バランスが維持できないほど強いストレスを感じ、ひきこもり、不登校が起きてしまう。

2)不登校となる疾患の診断として
(1)適応障害・・転校やいじめ、精神的負担の多い学校生活、家族の問題などの誘因から不安や抑うつ症状になる。
(2)不安障害・・恥ずかしい思いをしてしまうことへの不安、多くの出来事に対する過剰な不安と心配、大切な人との別れなど
(3)身体障害・・頭痛・腹痛・喘息の悪化など反復性の身体的なこと。
(4)抑うつ・・気分変調(慢性的な抑うつ気分がある)
(5)発達障害・・注意欠陥・多動障害(ADHD)
3)不登校発生前に見られる特徴として
(1)プライドが高く、弱音を出さず強がる傾向。努力が挫折した結果。
(2)不安に満ちて些細なストレスが起きた。
(3)親の過度の干渉により意欲の減退。
(4)仲間から見捨てられ孤立した。
4)不登校からの開始から回復に至ったあるケース
(1)葛藤と緊張の中、学校に行こうとするが、腹痛や頭痛が発生して不安が増幅。
(2)家にいることで安心感はあるが孤立感や挫折感に苦しみだす。
(3)外環境からの逃避(ひきこもり)この時点で家族が話し合い、協力して新しい適応方法を見つけられ、人としての成長力を育む。
(4)家族を巻き込んだ激しい葛藤も穏やかに過ごせるようになる。
(5)何かに興味や関心を持つようになり、周囲の生活環境にも適応していく。

5)先生たちの体験談よりまとめ
子どもたちは自分の居場所を探しています。今を生きることで、積み残しになっていた過去の問題も合わせて修正しているのです。早急に答えを出すのではなく、広い視野で子どもが自己と直面することを支援していくことが重要です。子どもの立場に立つこと。子どもの変化速度を尊重すること。など、心の援助をしていく。心をとらえて、問題を言語化していく(・・・・だったんだね。)ことで、子どもの心に共鳴することで立ち直れたケースがありました。
心のケアをしながら、本来の学力を身につけさせるために、しっかりと子どもと向き合いながらサポートしていきたいと思います。